抗菌療法を用いた歯周治療

歯周病の原因菌の検査と抗菌療法について

歯周病の原因には、様々な要因が考えられますが、最も注目されるものの1つに特定の歯周病原細菌が挙げられます。これらの菌種が基準値を上回ると歯周病になるリスクが高いと言えます。
また、これからインプラントの埋入を検討されている方や、すでにインプラントを機能された状態にある方にも、これらの菌種が基準値を上回っていると、何らかのトラブルが発生する可能性が考えられます。
当医院では、このような方を対象に歯周病の原因菌の検査をお勧めしております。

抗菌療法を用いた歯周治療例

48歳女性、重度の歯周病を主訴として受診されました。毎食後、歯磨きを欠かさず行っているにもかかわらず、唾液が粘つき、歯茎の出血、腫れ、が治まりませんでした。そこで、歯周病原菌の検査を行うと、下のグラフのように多くの原因菌が検出されました。

歯周病原因菌検査(治療前)

そこで、口腔衛生指導、クリーニング、歯周外科処置等を行いつつ、一定期間の抗菌薬を投与しました。

歯周病原因菌検査(治療後)

投与後、ご覧の様に歯周病原因菌は、全く検出されなくなりました。
歯ぐきの腫れは治まり、唾液のねばつき感が減少しました。
このように特定の歯周病原細菌が基準値を上回って検出された場合、通常の抗菌スペクトルよりも狭く、より特異的に作用する抗菌薬を投与することによって、より効果的に歯周病原菌を除菌することが出来ます。

歯周病の原因菌について

歯周病は様々な原因が重なりあって起こる病気です。そのなかで主な原因が歯垢(プラーク)です。プラークは単なる食べカスではなく細菌のかたまりです。歯ぐきより上に付いているプラークをそのままにしておくと、次第に歯ぐきの下にまでプラークが侵入し、細菌の増殖が進んで「歯ぐきから血がでる」「歯が浮いた感じがする」といった歯周病に関連する症状を引き起こします。
この検査では、歯周病を引き起こす細菌がどのくらいいるのかを調べています。

ポルフィロモナス・ジンジバリス

酵素のない歯周ポケットの奥底に生息し、歯周病と関わりが深い菌で、ひどい悪臭を発生します。毒素を放出して、歯ぐきの炎症や歯を支える骨を溶かしたりします。慢性歯周炎の発生に強く関与します。

アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス

侵襲性歯周炎(急激に進行する歯周病の1種)に関わりがあるといわれる細菌です。毒素を放出して、歯ぐきの炎症や歯を支える骨を溶かしたりします。体に侵入した細菌やウイルスを攻撃する白血球に対する毒素を作ります。

トレポネーマ・デンティコーラ

スピヘータという、ラセン状をした運動性のある細菌の仲間です。
歯周病が進行すると、組織の隙間に入って病状を急激に悪化させてしまいます。また、免疫を抑制する成分を持っているため、この菌が爆発的に増えていても、抗体が産生されないと言われています。

タンネレラ・フォーサイシア

紡錘状の形をした細菌です。P.gingivalis や T.denticolaと共に検出される部位は、歯周病のリスクが高いと言われています。

プレボテラ・インターメディア

女性ホルモンによって発育が促進される細菌です。思春期性や妊娠性のホルモン関連性歯周炎を起こします。

※ Porphyromonas gingivalis、Treponema denticola、Tannerella forsythia は、Red complex(レッドコンプレックス)と呼ばれる細菌で、重度の歯周病患者さんから検出されると言われています。

歯周病は「歯がグラグラする」「歯ぐきから血が出る」「歯が抜ける」だけでなく、糖尿病や循環器系疾患など全身疾患にも影響をおよぼすと言われています。また、口臭にも関連があるという報告があります。 大事な歯を守るためにもしっかりケアし、QOL(生活の質)を高めていきましょう。

※ お薬にアレルギーのある方、内臓の問題のある方、妊娠されている、あるいはその可能性のある方、授乳中の方は、抗菌療法が出来ません。

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